今後の課題と展望
貝殻の主成分である炭酸カルシウムは無機質で自然分解されにくいため、適切な活用方法が求められています。実際、古代の貝塚が今も残っているのは、貝殻が長期間分解されにくいことを示しています。
貝殻焼成カルシウムの応用範囲は広がっていますが、まだ普及が進んでいない分野も多く、焼成技術の難しさが課題となっています。また、高温焼成にはコストがかかるため、さらなる技術革新が必要です。
現在、貝殻焼成カルシウムは、**医薬品・健康補助食品・食品添加物(厚生省告示120号食品衛生法食品添加物218)**などで利用されています。また、有害化学物質の吸着効果を活かし、壁材としての活用も進んでいます。
これからも、貝殻という未利用資源を活かし、持続可能な未来を目指していきます。
ふるさと物産 斉藤